森のハンティング The Hunt in the Forest
アッシュモリアン美術館蔵
作 者:パオロ・ウッチェロ
この絵は、暗くなっている森林の中で、猟犬が跳ねて、馬が地面を蹴って走り、大勢の男達が大声で叫んで獲物を追い詰めているという非常に騒々しい場面を描いています。
この場面は、ウッチェロが夜の狩りを想像して描き、人々や動物が非常に活き活きとしています。
おそらく趣味の良い裕福なの家の壁を飾るために制作されたようで、当時のハンティングという世俗的な様子を扱った絵としては、珍しく今日まで残っています。
この絵は、ノクターン調の風景とすばらしい構図を併せ持つオリジナル溢れる絵です。
ウッチェロは、数学的遠近法の初期のパイオニアで、計算に基づく遠近法のため絵の中心に点を設定し、この点に向けて大きさを考えながら、多くの人物や動物、木々、手前の池、猟師のやり、転がっている丸太などを配置し、描きながら中心の点を消去していったそうです。
なお、馬の装身具に三日月がありますが、これは、古典的な狩りの女神ディアナを象徴しているそうです。
インターネット美術館・インターネットギャラリー http://www.h4.dion.ne.jp/~mottod9/sub033arthistory.htm
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